2014年8月18日 星期一

蘇軾 :春夜 -- 春宵一刻値千金

蘇軾 :春夜 -- 春宵一刻値千金


蘇軾 :春夜


春宵一刻値千金,
花有淸香月有陰。


歌管樓臺聲細細,
鞦韆院落夜沈沈。



蘇軾の七言絶句 「  春夜」( 壺齋散人注)

  春宵一刻値千金  春宵 一刻 値千金
  花有淸香月有陰  花に淸香有り月に陰有り
  歌管樓臺聲細細  歌管 樓臺 聲細細
  鞦韆院落夜沈沈  鞦韆 院落 夜沈沈


春の宵は一刻が千金に価するほどすばらしい、花は芳しく香り月の光がさやかだ、先ほどまでの歌舞管弦もいまはひっそりと静まり、中庭ではブランコがゆったりと揺れ、夜が更け渉って行く


杭州の副知事としての蘇軾には、裁判をつかさどるほかは大した仕事がなかった。それ故蘇軾は有り余るほどの時間を、自分の快楽のために充てることができた。

そんな杭州時代の蘇軾にとって最大の気晴らしは、芸妓と遊び、僧侶と蒟蒻問答を楽しむことであった。

春夜は蘇軾の詩の中でも最も有名な作品だが、それは芸妓たちとの遊びをテーマにしたものだとの解釈が有力である。

蘇軾は芸妓たちと宴会のバカ騒ぎを催した際には、必ず詩を作って芸妓たちに与え、時には詞を作って歌わせたという。




source :

馮應榴 : 蘇文忠詩合注 ( 蘇軾詩集合注 ) , 卷49, p.2412.


春夜(春宵一刻値千金):蘇軾を読む
http://chinese.hix05.com/sushi/sushi_1/sushi121.shunsho.html


http://chinese.hix05.com/sushi/sushi.index.html

春夜 蘇軾
http://kanshi.roudokus.com/syunya.html

春宵一刻値千金
http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/r46.htm



※春宵一刻値千金:春の夜はわずかな時間でも非常な価値があり。


 ・春宵:春の夜。 春夜一刻値千金」としないのは、発音の美しさの外に平仄が関係する。「宵」は○で、「夜  」 は●。ここは○とすべきところ。


 ・一刻 : わずかな時間。ひと時。 


・値 : 値打ちがある。価値がある。値する。=直、≒抵。ただ「春宵一刻値千金」の句は「春宵(しゅんせう)一刻(いっこく) 


値(あたひ)千金(せんきん)」と伝統的に読み慣わしているのでそれに従うが、「(春宵の一刻の)値打ちは千金である」ではなく、「(春宵一刻には)千金の値打ちがある」の意。



「(千金に)」李白の『  寄遠』に「  相思千萬里,一書値千金。」とあり、盛唐・孟浩然の『送朱大入秦』に「遊人五陵去,寶劍直千金。分手脱相贈,平生一片心。」


とあり、盛唐・杜甫の『春望』に「國破山河在,城春草木深。感時花濺涙,恨別鳥驚心。烽火連三月,家書抵萬金。白頭掻更短,渾欲不勝簪。」


とあり、北宋・柳永の『少年遊』に「佳人巧笑値千金。當日偶情深。幾回飮散,燈殘香暖,好事盡鴛衾。   如今萬水千山阻,魂杳杳、信沈沈。孤棹煙波,小樓風月,兩處一般心。」


とあり、現代・在米留学生・朱海洪『元宵』に「東風拂面催桃李,鷂鷹舒翅展鵬程。玉盤照海下熱涙,遊子登臺思故國。休負平生報國志,人民有我勝萬金。憤起直追振華夏,且待神洲遍地春。」とある。 


・千金:  価値が非常に高い。大金。 漢・ 魏の蔡文姫  『 胡笳十八拍 』に「  東風應律兮暖氣多,知是漢家天子兮布陽和。羌胡蹈舞兮共謳歌,兩國交歡兮罷兵戈。 忽遇漢使兮稱近詔,遣千金兮贖妾身。喜得生還兮逢聖君,嗟別稚子兮會無因。十有二拍兮哀樂均,去住兩情兮難具陳。」


とあり、李白の『  襄陽歌  』に「  落日欲沒山西,倒著接花下迷。襄陽小兒齊拍手,街爭唱白銅。傍人借問笑何事,笑殺山公醉似泥。杓,鸚鵡杯。百年三萬六千日,一日須傾三百杯。

遙看漢水鴨頭綠,恰似葡萄初醗。此江若變作春酒,壘麹便築糟丘臺。千金駿馬換小妾,笑坐雕鞍歌落梅。車旁側挂一壺酒,鳳笙龍管行相催。咸陽市中歎黄犬,何如月下傾金罍。


君不見晉朝羊公一片石,龜頭剥落生莓苔。涙亦不能爲之墮,心亦不能爲之哀。清風朗月不用一錢買,玉山自倒非人推。舒州杓,力士鐺。李白與爾同死生,襄王雲雨今安在,江水東流猿夜聲。」


とあり、宋・賀鑄 『  六州歌頭 』  に「 少年侠氣,交結五都雄。肝膽洞,毛髮聳。立談中,生死同,一諾千金重。推翹勇,矜豪縱,輕蓋擁,聯飛,斗城東。轟飮酒,春色浮寒甕。吸海垂虹。閒呼鷹嗾犬,白羽摘雕弓,狡穴俄空。樂怱怱。」


とあり、李白に『  將進酒  』 「  君不見黄河之水天上來,奔流到海不復回。君不見高堂明鏡悲白髮,朝如青絲暮成雪。人生得意須盡歡,莫使金尊空對月。天生我材必有用,千金散盡還復來。烹羊宰牛且爲樂,會須一飮三百杯。岑夫子,丹丘生。將進酒,杯莫停。


與君歌一曲,請君爲我傾耳聽。鐘鼓饌玉不足貴,但願長醉不用醒。古來聖賢皆寂寞,惟有飮者留其名。陳王昔時宴平樂,斗酒十千恣歡謔。主人何爲言少錢,徑須沽取對君酌。五花馬,千金裘。呼兒將出換美酒,與爾同銷萬古愁。」 とある。



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source:


吉川幸次郎 : 宋詩概說 (summary )
http://potemagic.blogspot.hk/2013/01/blog-post_2208.html


吉川幸次郎 : 宋詩概說
http://www.cp1897.com.hk/product_info.php?BookId=9789570840926

source:


仕學規範 卷三十三 作文
http://ctext.org/wiki.pl?if=en&chapter=800436

source:



宋詩概說
http://ftp.nssh.ntpc.edu.tw/china/chinese/08.htm


繆鉞 : 論宋詩
http://tieba.baidu.com/p/85527472


textbooks:


intro.

吉川幸次郎 : 宋詩概說

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poetry selections :


錢鍾書:《宋詩選註》(北京:人民文學出版社,1979;臺北:木鐸,1982)

金性堯 : 宋詩三百首

高步瀛:《唐宋詩舉要》(上海:上海古籍,1978;臺北:明倫,1971)


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Advanced :


蘇東坡詩集注. [首巻],巻第1-32 / 呂祖謙 分編 ; 王十朋 纂輯
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he18/he18_00037/


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蘇東坡詩醇. 巻之1, 近藤元粋 編 (青木嵩山堂, 1907)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/895235


蘇東坡詩醇. 巻之2, 近藤元粋 編 (青木嵩山堂, 1907)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/895236



蘇東坡詩醇. 巻之3 近藤元粋 編 (青木嵩山堂, 1907)
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蘇東坡詩醇. 巻之4, 近藤元粋 編 (青木嵩山堂, 1907)
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蘇東坡詩醇. 巻之5 , 近藤元粋 編 (青木嵩山堂, 1907)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/895239


蘇東坡詩醇. 巻之6, 近藤元粋 編 (青木嵩山堂, 1907)
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/895240

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黄庭堅 : 山谷詩集注. 巻第1-20, 任淵 注
http://archive.wul.waseda.ac.jp/kosho/he18/he18_01286/



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